問題を捨てる 5
テレビで戦場や難民キャンプ、飢饉に見舞われている現地レポートを見ても、信じられないような逆境にも子供たちの笑顔が存在することに驚かされます。
どんなに苛酷な条件のなかでも小さな子供たちは無邪気に遊び回ることができるのでしょうか。
大人と子供の違いをあるパーティでよく見せてもらいました。
創設者で児童精神医学博士と出会って間もないころ、彼がセンター最初のクリスマス・パーティに招待してくれました。
妻は都合がつかず、わたしは一人でセンターを訪ね、子供たちでいっぱいの大きな部屋に通されました。
その部屋に入った瞬間、飛び込んできた光景は衝撃的でした。
車椅子や松葉杖の子、筋ジストロフィーやホジキン病の子、体の一部が切断されたり麻痺した子、化学療法のため頭を剃られた子もいました。
恐ろしい障害に溢れたこの部屋を見渡した時、何か変だなと感じたのです。
大半は10代かそれ以下の子供たちで、どこにでもある普通のパーティと同様、2人か3人ずつのグループになって話し合っています。
余興もなく、食事もまだ運ばれていませんでしたが、次から次へと子供たちの顔を眺めると、みんな"健康"な子供たちと同じように幸せな表情をしているのです。