愛を捧げること 3
一日どんなに小さくても一歩を踏みだすことで十分なのです。
何かになろう、何かを達成しようと考えるよりもよほど手の届きそうな目標ではありませんか。
・・・ある日、息子のバスケットの試合を観戦しに学校へいきました。
試合が終わり体育館を後にして、妻と2人で出口に向かう長い廊下を歩いていたときのことです。
8歳くらいの女の子たち3人が、楽しげに笑いながらわたしたちの横をすり抜けていきます。
出口に向かって駆けていき、前方を歩いていた男性のことも追い越そうとするとその人は「廊下を走るな!」と一喝。
女の子たちは急ブレーキをかけるようにスローダウンしましたが、「こんな安全そうなところでどうして走っちゃいけないの」と腑に落ちない様子。
そのうちわたしたちも追いつき、怒鳴った男性はもう外へ出るところでした。
妻は女の子たちに近づいて「あの人はスキップしちゃいけないとは言わなかったわね」と言いました。
とたんにうれしそうな表情に戻った彼女たち。
喜び勇んで出口まで一斉にスキップしていきました。
弾んだ声で「そうよ、走るなとは言ったけどスキップするな、とは言わなかったわよ」
「ねえー」
・・・と笑い交わしながら。