旅にでました 3
妻籠宿へは、中央本線南木曽駅から馬籠行きのおんたけ交通バスに乗り、およそ10分。
国道沿いの妻籠バス停から脇道を歩いて宿場町へ向かう。
家の中から五平餅の焼ける香ばしい匂いが漂う食事処「えのき坂」の横を出たところが妻籠宿だ。
旧中山道を挟んで・古風な出梁造り・細かいたてしげ格子・略まねき"という古い宿屋の看板を掲げた江戸から明治期の民家や商家が沿道約300mの間にぎっしりと建ち並んでいる。
旅情をそそる宿場町を南へ歩くと、すぐ右手にかつての脇本陣奥谷がある。建物は城郭3階造りの立派なもの。
その昔、公家、大名が宿泊し、皇女和宮、明治天皇も小休されたという。
また、この脇本陣は、島崎藤村の幼友だちであり、若菜集『初恋』の女性であったといわれる"おふゆ"さんが馬籠の「大黒屋」から嫁いできた家でもある。